「沙弥もかわいいよ」
そう言って私の頬に喜人さんが触れた。
「好き…」
またいつのまにか声に出してしまっていた。
「知ってる、俺はお前のエスパーだから」
そう言ってもう一回私の頬に触れた。
プーーーーーッッ!!!
「「あ…」」
信号はとっくに青に変わっていた。
喜人さんは急いで車を発進させた。
私はまた喜人さんの横顔を見た。
どうしてこんなに好きなんだろう…
まだ喜人さんのことを知らない部分がいっぱいあるのに、どんどん惹かれていく自分がいる。
ずっと一緒にいたい…
そう思っているうちに
「着いたよ」
喜人さんが車を止めた。

