「恥ずかしいです…」
「昨日はもっと恥ずかしいことしたのに」
「わあ!何言ってるんですか!あああ青ですよ、信号!」
私は必死に言った。
「はいはい…」
そう言って喜人さんは車を走らせた。
そしてまたつい見てしまう。
運転するときに前を見る真っ直ぐな目。
ハンドルを持つ手。
アクセルを踏む足。
全部…
「カッコイイ…」
………
あ…!
あぁぁぁぁ!!!
「沙弥ちゃん、素直だな~」
「違うんです!これは…その…」
しかもまたちょうど信号が赤になってしまった。
「え?違うの?俺かっこよくない?」
そう言って喜人さんは悲しそうな表情をした。
「え…あ、そうじゃなくて…。えっと…。…いです」
「ん?」
うぅ…。
この顔は絶対わかってる…。
「カッコイイ…です。喜人さん…」

