「ホテ…」



「なっ!喜人さん!」


こうして私たちは初めてのデートをすることになった。



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「ほらほら、早くしないと置いてくぞ」



「わあ!待って!あ、彩乃さん、杉田さん!ありがとうございます!本当に申し訳ないです…」



「いいんだよ!じゃあいってらっしゃい!」



「楽しんで来てね!」



「沙弥ー!」



「あ、はいっ!じゃあいってきます!」



そう言って外に出ると、喜人さんは車に乗ってた。



「はい、乗って」



助手席でいいのかな…?


「馬鹿、何遠慮してんだよ。沙弥は俺の彼女なんだから、助手席に決まってるだろ?」




…エスパー喜人。



いつも私の心の中を読んでくれる。



「お邪魔します」


そうして私と喜人さんは車に乗った。