ボンッ


「あれ?沙弥ちゃん顔真っ赤よ?かわいい~」



な、な、な、なんで喜人さんはいつもそんなこと平気で言えちゃうの?


顔が熱い…。


みるみるうちに熱くなっていくのがわかる。



「さ~や。本当に真っ赤だよ。どうかした?」


そう言って喜人さんがニヤッと笑った。



わかってるくせに…。


私がドキドキしちゃうのわかってるでしょう?


私が真っ赤になるのを楽しんでるんでしょう?



「喜人さんのばか…」



「ん?俺が?そういう悪い子にはお仕置きが必要だな」



「え…?」



「将、彩乃、休んでいいんだよな?」



「いいわよ。ただ私たちが働いてるっていうことを忘れないでね」



「大丈夫!静かにやるから…」



「喜人さん!!!」



「うそうそ。じゃあそうと決まったら出かけるぜ!」



「え?」