伝える ~Heart to Heart~


「わかんないかなぁ…。だから…そんなに俺とあつーい夜を過ごしたいの?沙弥ちゃん♪」


あ…
しまった…


「え、あ…。えっと…。そういう意味じゃなくって。えっと…ってうわぁ!!」


私がしゃべっているのを遮るように、いきなり喜人さんが後ろから抱きしめてきた。


「よ、よ、よ、喜人さん!?え…あの…」


ちょ…杉田さんもいるのに。
でも…

「ったくおたくら人前だっていうのにお熱いねぇ。俺も彩乃のとこ行ってこよー」


そう言って杉田さんは厨房に行ってしまった。



店内に二人きり…



「沙弥ぁ。そんなに昨日気持ち良かったぁ?」


耳元で言っているから、喜人さんの息がかかる。


「そ、そういうんじゃなくて…。あの…喜人さん。ち、近い…」


「沙弥顔赤いよ?」


「よ、喜人さんが赤くさせてるんじゃないですか…」