「ああぁ!!!やっぱり無理!!!」


「え?」


喜人さんはいきなり立ち上がって内線電話をかけた。


「もしもし?将?俺今日休むわ。あとよろしくな。あ、部屋絶対来んなよ。じゃあ」


『ちょっ…喜人?何勝手に…』


そう聞こえたけど喜人さんはすぐに電話を切ってしまった。


「え…?いいの?お店大丈夫なの?」


「お前を一人にしておく方が大丈夫じゃない。
それにあいつらに任せとけばなんとかやってくれるしな」


喜人さん…



私もっとあなたのこと好きになっちゃったみたい…


「ありがとう…。…好き…」


私はそう言って喜人さんにぎゅうっとした。


「馬鹿…。我慢してんだから、今は…」


そんなこと言われても…

無理だよ…


だって…


「好き…」


そうに言った瞬間、喜人さんは私の唇を奪った。