ということは、もしかして…?


「もしかしてそいつ…。アメリカへ来てるのか?」


『それが…。多分そうなんです…。彼はサーテン自動車の社長の息子のリオン・サーテンです。有名でしたから私も知ってました』


サーテンと言ったらあの大手自動車メーカーの?


「そいつがなんで今になってからキャシーのところに?」


『どうやら綿密にキャシーを連れ去る計画を立ててたみたいです。
たぶん部下を派遣していたんだと思います。
それに…。私の友達も多額のお金を渡されて彼に…。
この情報はその友達から聞きました』


「わかった!!ありがとう!!!キャシーは必ず助けるから」


『お願いします!!!』


『おい、ブラウン。無理するなよ。もしあれだったら…』


「ああ、わかってるさ。電話ありがとな」



そういって俺は電話を切った。



任せろ…。


必ず助ける。



そのリオンってやつからも。



過去からも…。




一人じゃないから…。




そして俺はあるところへ電話した。


PLLLLL…


「もしもし、俺だ…」