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「キャシーは頭いいなぁ。やっぱりお前すごいわ…」
「えへへ…。リオンのおかげだよ」
リオンは私の家の隣に一人暮らしをしている大学生で、いつも勉強を教えてもらっていた。
リオンは優しくて教え方もうまくて、私にとって兄のような存在だった。
しかし…。
そのときはやってきてしまった。
「キャシーさあ…。カナダ行くのか?」
「うーん…。まだ悩んでるんだよね…。どうしたらいいと思う?」
「まあ個人の問題だけどさ。俺は…行かないで欲しい」
「え?」
「だってこういうことできないし…」
そういってリオンは私を押し倒した。
「ちょっ…リオン!?やめっ…んんっ!?」
わけもわからないまま唇を塞がれた。
「好きだ…。好きなんだ、キャシー…。お前が欲しいよ…」
リオン…?