「え?なんで?」



そして今一緒にショッピングをしているのが、大学の親友のキャシー。




彼女もフランスからアメリカに来たみたいで、違う国から来た私とすぐに仲良くなった。



まあでも彼女は少し英語も使ってるからそんなに苦労はないけどね。




そしてショッピングをしながら不意にこんなことを聞かれたのだ。



「だって沙弥の彼、日本にいるんでしょ?
しかも付き合ってすぐに離れちゃうなんて…。
私だったら堪えられないわ!」



キャシーには何故アメリカに来たのかを話すときに萩原さんのことも話した。



「そりゃあ私だって寂しくて仕方ないけど…。
でも繋がってるんだ!
そう思えば全然平気!
それに1週間に1回は電話もくれるし」



「強いわね~、沙弥は…。だって4年間よ?」



「うーん…。たしかに去年は1回しか会えなかったけど…。
萩原さんが喜んでくれるのは私がちゃんと勉強して戻ることだから!」



そう強がりを言っても、去年は本当に1日しか会えなかった。