伝える ~Heart to Heart~



「じゃあ行きましょうか、お姫様」





そうして私たちは、夜景が見える時間になるまで楽しんだ。




「喜人さん!あと1時間でチケットの夜景の時間だよ!」



「そうか。じゃあそろそろ行く?」



「うん!」



そのとき、喜人さんが急に立ち止まった。



「わっ!何、どうしたの?」



「あと1時間だよな?やっぱり遊園地と言ったらアレだろ!」


そう言って喜人さんの指した先には…



「観覧車!!」



「ま、一般的だけどな。乗る?」



そりゃあもちろん、


「乗る!!」



「じゃ、行きますか」





「それでは15分の空の旅をお楽しみ下さーい」


スタッフさんが笑顔で言った。