次の日、学校に行くと、先に着いていた悠が、ニコニコしながら涼弥を見ていた。



「おはよう(怒)」
「おはよ~♪」
「知ってたんだろ」
「もちろん。俺が話したからね!」
「…。」
「いつ会うんだ?」
「来月の末。日にちは、決まってない」
「へ~。そっか、アイツまだか。」
「なぁ、これ本当に悠?」

涼弥は、社長室で見た写真を出した。

「/////!!!!馬鹿!こんなとこでだすな!」

悠は、顔を真っ赤にして写真を隠した。

「…びっくりした。こんな顔…見たことなかったから。」
「…俺も。」
「えっ?」
「最初、柊から涼弥を撮りたいって言われたとき、アイツがこんなにすごいとは、思ってもみなかったよ。一応、社長には言ったけど、絶対無理だとも分かってたんだ。」
「…。」
「案の定断られて、それを柊に伝えたら、『ゆーちゃんモデルして』とか言い出してさ。俺は、意味も分からず柊に乗せられてモデルをしてた。終わってみれば、この写真。本当にびっくりした。」
「…どんなヤツ?」
「柊か?いいヤツだよ。
面白いし、ある意味かわいいし♪」
「かわいい?潤みたいな感じ?」
「いや、潤とはまた違う“かわいい”かな。」
「へ~」
「まっ、とにかく涼弥とは合うと思うよ。頑張ってね。」
「…うん。」



涼弥は、あまり納得がいかないようで、ちょっと不安そうな顔をしていた。