スピリット・オヴ・サマー

「俺は、どうすりゃイイんだよ。」
『あなたが「認めたくないもの」を認める以外にない。
 あなたが一番嫌っていたカッコ悪い自分を、過ぎ去ってしまった過去を。
 過去はいつも甘い香りがする。
 でもそれは、腐り逝くものの匂いであることに気づいてしまったのでしょう?』

「…何とだ?分がったが?」
 「千佳子」の言葉に軽く痙攣する憲治。