「…まさか、今夜死んじゃったりして、な。とは言え、今も生きてるとは言えねえ暮らしだけど。」
 ふうと息をついて、また空を見上げる憲治。その空の青さに、いつかつぶやいた言葉を再び空に浮かべてみた。
「何事だよ。」

第2節に続く