憲治は「聖菜」の肩に手をやって、力なく俯きそうになるその顔を上げさせた。急激に衰えを見せる「聖菜」。
「…さっきので、使い切ったみたい…、『あいつ』を消すために…、力を…。でも…、」
そう言って「聖菜」は顔を上げた。
「でも、これで『夢魔』の力も、抜けたみたいです…。本当の、自分の気持ち、伝えられる…。先輩に、見てほしかったの…、私が、私である姿を…、だから、この姿のままでいるために、『夢魔』の力を借りて…、力をためていたんです…。」
「…さっきので、使い切ったみたい…、『あいつ』を消すために…、力を…。でも…、」
そう言って「聖菜」は顔を上げた。
「でも、これで『夢魔』の力も、抜けたみたいです…。本当の、自分の気持ち、伝えられる…。先輩に、見てほしかったの…、私が、私である姿を…、だから、この姿のままでいるために、『夢魔』の力を借りて…、力をためていたんです…。」



