「えっ?…あ、はいっ?」
いきなり呼ばれて振り返る。
「やっぱり!」
うわぁ…爽やかな笑顔炸裂。
かっこいい人だなぁ〜。
モデルさんかな?
「俺、木村海翔(きむらかいと)です」
「木村くん…」
「海翔でいいよ!どうせ一緒に暮らすんだし?」
えっ…。
一緒に暮らすって…。
えっ!
えーーーっ?
男の子デスカ?
ちょっとママ!
「早く行こっか!みんな待ってるから」
「え、あ、うんっ…」
そんな爽やかスマイルを向けられたらなにも言えなくなるじゃないですか!
さっきの可愛い女の子は彼氏であろう男の子と他のとこに行ってしまった。
可愛い女の子が彼女なわりには、男の子はどちらかというと不細工だった。
ちょっと不釣り合いだなーなんて思って見てた。
まぁね、人は見た目じゃなくて性格だよ性格っ!
頑張れ彼氏!
「ルナちゃん、ちょっと見すぎ…」
「あっ、え…」
くすくすとあたしを見て笑う木村く…海翔。
そのスマイルにまた胸がドキドキする。
「他の男ばっか見てると妬いちゃうでしょ?」
「えっ、あ…///」
あたしのほっぺを海翔の大きな掌が包んでて、顔を背けることができない。
目もそらせなくて心拍数が上がっていく。

![注意:彼の彼女は変態です。[短]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre1.png)