「何年かかっちゃうかもわかんないから、りゅーちゃんと相談してママとりゅーちゃんの知り合いのお家の子供さんと一緒に今日から暮らすことになったの♪」


「えっ!ちょっ、ちょっとママ!」


「あっ、じゃあママたちもう行くから!」


逃げた。


あまりにも早い逃げ足に唖然としてしまってなにも言えなかった。


そのあとママからメールが来て、どこに何時に行くのか、荷物は今あたしが来てる服と携帯意外は全部送ったこととかが送られてきた。


あまりにも一方的だからちょっと文句をいおうとして電話をしたけどもうすでに携帯の電源が切られてた。


そういうことだけはやること早いんだから…。


「はあ…」


大きなため息が出た。


もう、勝手にもほどがあるでしょ!


しかもそういうことはもっと早く言うものでしょ!?


いきなりすぎるよ…。


なんか、もうよくなってきちゃった。


荷物はもう送られてるわけだし、ママもパパもいないし、行くしかないか。


ひとりは寂しいしね。


「飛鳥に電話でもしよーっと」


飛鳥はあたしの幼なじみで頼れるやつ。


小学生まで身長は変わらなかったのに、中学でぐんっとのびた。


あたしもそれなりにのびたけどやっぱ男には敵わない。