ジウ「ちわぁ~っす」
は「あれ、ジウさんいらっしゃい。めずらしいね」
ジウ「今日は久々つきひとくんとデートなのです」
知兎「いやぁ~ん、知兎、つきひとくんに会いたかったんだぁ」
は「知兎ちゃん、横恋慕は駄目だよっ!
だいたい、こないだ新しい彼氏見つけたばっかりでしょ」
知兎「えぇ~、知兎の飽くなき欲求に水を注すんですかぁ」
ジウ「残念ながら、つきひとくんは純愛一直線の堅物だから」
知兎「知兎、そういうレアもの大好きですぅ」
は「レアもの好きなら、太郎なんて超レアじゃない?」
知兎「太郎さんは対象外ですっ!
太郎さんて、目が悪いんじゃないかしら?
知兎の超悩殺スマイルにも鼻くそほじって動じないしぃ」
は「あぁ~、太郎はブス好きだから。
美人は三日で飽きるけど、ブスは三日で慣れる、が信条なんだって」
知兎「それって、超失礼!
知兎に対する当て付けですかぁ!!」
は「あっちゃぁ~、これで太郎も全美女連を敵に回したな」
ジウ「でも、あたしその理屈わかります。
イケメンは三日で飽きるけど、ブ男は三日で慣れるってことでしょ?」
は「なぁ~る!」
ジウ「ま、そういうあたしもつきひとくんの魅力に気付くのに五日かかりましたけど」
知兎「えぇ~、つきひとくんってブ男なんですかぁ?」
は「は? 見て驚くな、超イケメンのナイスミドルだよ」
知兎「それって矛盾してませんかぁ」
ジウ「人間は矛盾する生き物なの」