実力はアイツラのほうが上だった。
悔しかった。そして、羨ましいと思った。
「春人くんは自由にサッカーできていいと思うわ」
オレが…自由に?
「呼び捨てでいいよ」
「あ、うん」
亜恋が思ってることがだんだん分かってきた。
そうか、亜恋も…。
「なあ、亜恋」
「なあに?」
亜恋が振り向くと、ショートカットの髪がふわっと揺れる。
「サッカーができなかったり、学校に行けなかったりして、悔しいとかさ、羨ましいと か…。思ったりしないのか?」
オレがそう言うと、彼女は考えるように目を伏せた。
「そうだね…。思っちゃったりするかな」
ゆっくり目を開けると言葉を続けた。
「ずっと入院してるとね、周りの物がすごくきらきらして見えるの。
手を伸ばしても届かない星みたいにね」
亜恋は落ちてきた桜をつまむと、手のひらにのせた。
「こんな風に落ちてはこないの」
彼女はふぅ、と手のひらの上の桜に息を吹きかけると、桜は飛んでいってしまった。
「…ね?」
亜恋は笑顔がたえなかった。
だけど、何かを諦めたような、そんな感じがした。
「病気が治ったらさ、一緒に学校にいこう!」
諦めるな。
「そして、サッカーするんだ。この、広場で!」
そんな意味だった。
「え…、それって?」
びゅう、と風が吹く。
桜が目の前を舞っていく。
「約束だ」
顔がなんだか熱い。
熱でもあるのか…?
「そうだね…約束だよ、春人!」
この時、2つの約束をした。
子供じみた約束だったけど、今も忘れてなんかいない。
たとえ、果たせなかったとしても。
悔しかった。そして、羨ましいと思った。
「春人くんは自由にサッカーできていいと思うわ」
オレが…自由に?
「呼び捨てでいいよ」
「あ、うん」
亜恋が思ってることがだんだん分かってきた。
そうか、亜恋も…。
「なあ、亜恋」
「なあに?」
亜恋が振り向くと、ショートカットの髪がふわっと揺れる。
「サッカーができなかったり、学校に行けなかったりして、悔しいとかさ、羨ましいと か…。思ったりしないのか?」
オレがそう言うと、彼女は考えるように目を伏せた。
「そうだね…。思っちゃったりするかな」
ゆっくり目を開けると言葉を続けた。
「ずっと入院してるとね、周りの物がすごくきらきらして見えるの。
手を伸ばしても届かない星みたいにね」
亜恋は落ちてきた桜をつまむと、手のひらにのせた。
「こんな風に落ちてはこないの」
彼女はふぅ、と手のひらの上の桜に息を吹きかけると、桜は飛んでいってしまった。
「…ね?」
亜恋は笑顔がたえなかった。
だけど、何かを諦めたような、そんな感じがした。
「病気が治ったらさ、一緒に学校にいこう!」
諦めるな。
「そして、サッカーするんだ。この、広場で!」
そんな意味だった。
「え…、それって?」
びゅう、と風が吹く。
桜が目の前を舞っていく。
「約束だ」
顔がなんだか熱い。
熱でもあるのか…?
「そうだね…約束だよ、春人!」
この時、2つの約束をした。
子供じみた約束だったけど、今も忘れてなんかいない。
たとえ、果たせなかったとしても。
