「春人、何してんの?」
ひょこっと顔を覗かせてきた宏樹。
「紙…?何か書いてある」
「見せろよ」
「あっ、おい!」
嵐がすばやくオレの手から、紙を抜き取る。
「ん?これって…」
「え、見せてよー」
再び、亜恋の病室のほうを向くと、亜恋は居なかった。
というか、見えなかっただけかもしれない。
「なあ、春人。この手紙って、例の春人と一緒に居たっていう…」
「そうだけど…」
「えー!なんで、春人だけなんだ」
こいつらの意図が分からん…。
「204号室、行くんだろ?」
「そーだよ。僕達も紹介してよ!」
…あ、そういうことか。
「まぁ、いいけど」
「よっしゃ!」
「じゃ、はやく行こうよ」
はしゃいでいる2人。
小学生並みだな。
2人に引っ張られるまま、204号室に向かった。
