やっと仕事が終わり
朱音と二人きりになる
チャンスが来ました
いつもの事だけどね
「葉月、今日なに考え事してたの?」
「いやちょっとな」
緊張感なんてまるでないこの喫茶店
いかに自然に聞き出せるかが重要ですね
いやー
それにしても天気良いな
「友香ちゃんにちゃんと謝った方がいいぞー」
「わぁってますよ」
俺は注意をしてくれた朱音に適当に返事を返す
それにしても天気良いな
「朱音ってさ
今は幸せですか?」
急に出てきたこの言葉
賢いのかバカなのか
「なにさ急に」
「いやー別に
今幸せなのかなーって」
俺の問い掛けで目を斜めに向けて
その後目をこちらに向ける
「幸せっちゃ幸せだね」



