「あ、俺ファーストキスだったわこの歳で」


「良いじゃん、
なんだかんだ私もだし」



尚人は朱音とキスもしなかったのか


贅沢なやつだ





「なら…もっかいしよ」



「うん」





クリスマスの駅では


カップルだらけ


でもこんな場所で

俺らはカップルになれたんだ



俺と朱音はいつまでも
恋人でいられるように


ずっと抱き合っていた





俺も離れたくないから


強く抱きしめる





俺の恋愛は



最初で最後の



恋愛だった……





「──大好きだよ──」







End……