「さて、葉月が誤解を 解きに来たよ」 俺は人差し指を上に立てたあのポーズをする 「誤解って…」 朱音は不安な顔を浮かべる 「どうやって解こうか 色々悩んだんだけどさ」 俺はタイミングを見計らい 電車が通るのを待った 『ガタンゴトンッ!!』 電車が大きな音をたてて通り過ぎる 「───朱音が、世界一好きだぁぁ!!!───」 声が枯れるくらいに叫んだ いつもふざけてるんだ こんなこと日常茶飯事だ でも 今回は思いを込めた