俺はひたすら走った 朱音を悲しませたから 俺には朱音しかいない 朱音より好きな女なんて現れることはない 離したくないものがあるから ひたすら走った 「朱音!!!」 駅に着くとすぐに朱音の姿があった もう電車は来ているのに乗ろうとしない 「朱音!」 俺はやや遠めから声を掛ける