【里梨】 起きると佐伯君は居なくて、変わりに佐伯君の学ランがかけられていた。 「…今何時間目?!」 ケータイを見るともう六時間目が始まっていた。 今から行っても間に合わないか…。 それにしてもこの学ラン…。 「…佐伯君の匂いがする」 佐伯君の香水の匂い。 鼻につく匂いではなく優しい匂いだった。