「余裕そうな顔…」

「俺が?」

「うん、いっつもあたしだけドキドキしてるのかなって考えちゃう」



あたしの心臓が持たないよ…。



「俺が余裕そう?」

「うん…」

「俺の心臓の音がこんなに早くても?」



え?

海斗はあたしの手をおもむろに自分の胸にあてた。



あ、海斗の心臓早いー…。海斗もドキドキしてるんだ…。



「俺もドキドキしてるわけ」

「うん、あたしと一緒だね」