「あの…海斗さん?」 「ん?」 「そろそろ離してくださりませんか?」 「うーん…そうだな」 ふぅー…やっと離してもらえる。 「愁、俺部屋行くわ」 「あぁ、分かった」 部屋?どこにあるんだろ? 「里梨こっち」 あたしは、海斗に手を引かれながら螺旋階段を登っていく。 この建物結構広いんだな…。