全てを捨てて







「トントントンっ!」




「はい?」




「ハル〜帰ってきたの?」




「うん」




「ちょっと入るわよ・・・」







お母さんだ・・・






あ、通知表渡さなきゃ・・・






「こんな遅い時間まで何してたの?」




「別に?友達と遊んでただけだけど?」




「友達?」




「そう、友達。あ、あと今日通知表返ってきたから。はい」





私は片手でダルそうに

お母さんに通知表を渡した。