全てを捨てて







「・・・はい。」








・・・なにこの成績。





こんなのお母さんに見せられないよ・・・









家帰りたくないな・・・。










「あっ、ハルッ!」





廊下を出た瞬間

私を呼び止めたのは美亜だった。






「ん?」




「今日さ、帰りどっか寄らない?」




「え・・・。」




「あ、嫌だったら別にいいんだよ!私がただ寄りたい場所があるだけだから!」







違う。


そうじゃないの・・・



ただ私はビックリしただけ。



だってまさか美亜が私を

誘ってくるとは思わなかったから・・・







どうしよう・・・



今とっても嬉しい・・・