「ちゃんと女子の制服着てきなさい!お前、名前は?」
『櫻場稜だけど・・・』

何か、初対面で注意されちゃったよ
まぁ?可愛い子だから全然許しちゃうんだけどね←

でも本当に知らない顔だな。
幼い顔してるから先生ってわけでもないだろうけど・・・・

「よっしゃ、覚えた!櫻場だな。それじゃあ・・・」

にかっと可愛らしく微笑まれてついつい僕の頬も緩んでしまう。

しかし次の瞬間・・・・

「はい、服装バツ!」

と大声で言われなにやら出席簿にバツを書かれてしまった。

はぃ?

「あ、ちなみにこのバツが5個ついたヤツは教室掃除だかんな。」
『え、ちょっ、何!?・・・・ってかその前にお前誰だよ!?』

いきなりバツをつけられた驚きと、何故にこの子にそんなのをされなくちゃいけないのかという疑問で、僕の頭の中はパニック状態。

「おいおい、いくら俺が新米教師だからってタメはねぇだろー;;;」
『先、生・・・?』
「おう。・・・何だよその顔は・・・ま、いいけどさ。」

・・・。

見、見えねぇえええええ!
みんなそう思ったと思う。


いや、本当に教師なんかに見えないんだけども!
若い!っていうか幼い気がする。
この人何歳だと思う?って聞かれたら絶対僕らと同い年!って答えると思う。
それくらい見た目が幼いのだ。

「おら、みんな席につけーHR始めっぞー」

しかし、こうやって指示を出す姿は先生のように見えるわけで・・・

「今日からお前らの担任になった山田彪≪やまだ あや≫だ。まだまだ新米だが、若さとガッツでいろいろと頑張るんでよろしくっ((ニカ」


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先生、その顔は反則だと思います←

出会いはちょっと最悪だったけど、にかっと笑う先生の顔は眩しくてなんだかこれからの学校生活が少し楽しみになったような気がする。

女子が先生ちょっと格好良くない?って騒いでる声を聞きながら僕はそんなことを思ったのだった。