うーんと、たしか今は・・・・入学式の準備をしてる頃かな?

僕の高校、東桜高校は人数が多い割には体育館がすごく狭い。
なので入学式は新入生とその保護者が入っただけでいっぱいとなってしまうのだ。

いや、大きい体育館作れよって感じなんだけども・・・。

と言う訳で、入学式は自主参加
しかも2階から覗くという楽なものだから可愛い女子目当ての男子なんかも多い。

まったく、不純な動機で入学式に参加するなって話だよね((おまえが言うな

とにかく僕は可愛い後輩を捜すために座っている新入生を見渡す。

「んー、稜、いい子いる?」
『個人的にはあの後ろから4番目の子かな?』
「どれどれー・・・・って女子やないかいっ!!!」

スパーンと恵里の手と共にきれいなツッコミがはいった

『痛ぇ!何すんだ!?』
「てめぇが何してんだよ?ちゃんと男を見ろ?ん?男だぞ?お・と・こ!」

そうだった、恵里はキレるってか起こると非常に怖いのだ

しぶしぶ男子を見始める僕・・・・しかし、全然いい人がいない←

すると、視線は可愛い女子へいってしまう訳で・・・
そんな僕に気がついたのか、恵里はため息をついた

「はー・・・とにかく教室戻る?誰かさんの集中力も切れてるし?」
『ははー・・・・否定はできない』
「でしょ?じゃ、戻ろう」

こうして恵里の考えた

え、もしかしたら可愛い後輩にならときめいて恋に落ちちゃうかもよ!?

作戦は失敗に終わった。