―orange―

「じゃあ行こうぜ」

「おう!」

亜貴を前にして店に向かう。

小学校の時からずっと友達だったけど、大きくなったよなあ…。

ってあたしお母さんか!!

でも、身長きっとすんごい差なんだろうなぁ

「亜貴、身長何センチ?」

「180.7」

「でかっ!」

「お前が小さいんだろ」

「はぁ?あたし女だもん」

「忘れてたー」

「馬鹿!!!」

バシッ…と叩いたつもりだけど、ぺチッってなった。

亜貴の背中に触れた手。背筋がすぐに感じられた。

「ぅわっ!」

「ンだよ」

「ごめ…何でもないよ」

すんごい…なんつーか…マッチョ!…まではいかないけど、カチカチだったぁ。

キモっ。