夢宙〜私の初恋物語〜

「なんでだろうな。華夏は違うんだよ。そこらへんの女とは、なにかが違うんだよな」

なにかが、違う?

「あー、やっぱいいや」

「なに?気になるんだけど!!」

「んー、じゃあ、キスさせてくれるならいいよ♪」

ピキーン・・・

「私、帰るから」

怒ったもんね。私は怒ったもんねーだ!!コイツに同情した私が悪かった!

「あ、ちょっと待った!送るし!」

「そんなの必要ないしっ」
「ふぅん。そうゆーこと言うんだ?あぁー残念」

えっ?

「またあの人たちに襲われても知らないから。助けてやんないからな」

そんなことか。

「助けなんかいりませんよーぉだっ!!私は帰りますっ!!」

あ、なんか、ドラマでよくある、『実家に帰らせていただきます!』みたいになっちゃったけど、気にしない!!

私は、扉を思いっきり強く閉めた。(ハッキリ言って、超近所迷惑。)そして、エレベーターを降りて、あ、ヤバい、ちょっと怖いかも・・・そう思ったときだった。

「バーカ。本気で行くなよ」

頭を叩かれた。

「ぃだっ!なにすんのよっ!」

ハッキリ言って、ちょっと安心したのは事実。

「送ってく。こんな暗い中、女の子1人で帰らせられねぇし」

・・・きっと、ほかの子にもこんなふうに接してきたんだよね・・・・。

って、私は何考えてるんだっ!