…マスターにはいつも仕事の愚痴を零しては慰めて
貰っている。
だけど、そんな私の話を嫌な顔一つせずに耳を傾けてくれる。
マスターは本当に優しい。
きっと、マスターが彼氏だったら泣く事なんて無いんだろうな
って何度思っただろう。
あぁ~、どんどん卑屈になる自分が嫌だ。。。
「あのね、マスター…」
私はマスターに彼の事を話した。
時々、相槌をいれながら真剣に私の話を聞いてくるマスター。
話を聞き終わると…
「そっか…辛かったな。」
っていいながら私の頭を撫でてくれるマスターは大人だ。
さっきまで、緩みまくっていた涙腺は今では赤くなった目元を
残した以外普段と変わらない。
(…ハズ。そう思う事にしよう。)
