†誰も知らない彼の顔†



―…タンブラーに入ったそのピンク色のカクテルは
甘くて爽やかな味わいが気に入った。


おじさんの話を聞きながらお酒をちょびちょびと飲んでいたら
いつの間にか酔って来たらしい。アルコール度数は弱いはず
なのにとことん私はお酒が弱いらしい。。。


…いつの間にか、おじさんの声は私の子守唄へと変わっていた。











―…どの位、眠っていたんだろう?まだ、意識は虚ろだけど
誰かに肩を揺さぶられてる気がする。


「…ぁ、、、ぇ。・・・ょ。」


ん~誰かが何かを言ってる。


「御嬢さん。起きて?」

あ、おじさんの声だ。でも、もう少し寝かせて?

『あ、マスターその子俺が運ぶよ。』


…誰?っと疑問が頭に浮かんだ瞬間、聞き覚えのない声が
突然私を抱き上げた!?


それに…マスターっておじさんの事?