私の実の父との結婚で社長様との結婚は幸福にはなれないと頑なに拒否していた母。



でも今は…会長のプロポーズを受け入れて薬指に大きなダイヤの指輪を光らせていた。



「お前たちに先に結婚して貰わないと…わしたちが結婚できん。早くしろ!」


会長は横暴なコトを言い始める。


「…俺も年内にはしたいと考えています…」


「・・・」


隣に座る祐早斗さんが私に相槌を求めるように目で合図。



「え、あ…」



私の視界に入って来たのは…レンと見知らぬ女性。


「あいつ??」


祐早斗さんもレンに気付いた。