熱い・・・


レンは邪険に私の手を振り払った。



「熱…あるよ」


「皆には言わないで…」


掠れ気味の声でレンは私に頼み込む。


「でも!?」


「新曲の披露…明日なんだ…それも生放送で・・・俺一人の責任で失敗したくない・・・」



「皆にも言えば…」


レンは私の肩を掴んで壁に強く押し付ける。



「お姉さんは黙ってて…この世界のコト何も知らないクセして…無責任なコト言ってんじゃあねえよ!」


レンは私に強く怒鳴った。