「・・・今…何時ですか?」


「2時半です・・・」



「そんな時間まで…仕事ですか?」


「秘書の仕事の方が良かった…こんなに長時間拘束される仕事とは俺も侮っていた…」



栗原さんは眠気を覚ますように缶コーヒーを飲んで…煙草を吸い始める。



「社長と別れたんですか?」


「え、あ…勝手に部屋を出たと言うか…」


「会長とあなたの母の関係を知ったんですか?」


「二人のコト知っていたんですか?」


「はい・・・」


そう答えて…栗原さんは口から煙を吐いた。