「父親である俺が不甲斐ないばかりに…」



有澤先輩は何も出来ない自分を責めていた。


「困った時はお互い様だろ?」



耶刃常務が肩を落とす有澤先輩を励ます。


「お前はともかく奥さんとよりを戻せ!女の小さな肩に全て背負わすのはダメだ…お前は今すぐ病院に行け!」


「え、あ…はい…常務」


有澤先輩は常務の言葉で心機一転。
早退して、息子の壱科(イチカ)君が入院する病院に行っちゃった。