「わりぃ~考えてゴトしてた・・・」


祐早斗さんは私に手を握って来た。


秘密の仲だからこうして外で手を繋いで大っぴらに歩くのはとっても新鮮。



私の鼓動は一気に高鳴っていく。



桜並木を抜けて…ライトアップされた噴水前のベンチに座った。


同じ公園だけど…此処は全く人気がない。


「お前…その指輪外せ」


「へっ?あ・・・」


栗原さんに指輪返すのすっかり忘れていた。