騒がしい中。


私と祐早斗さんの間には会話がない。


「!?」


並木には目も暮れず祐早斗さんは通り過ぎてゆく。


手を繋いでない私たち。
コンパスの差で私は祐早斗さんに引き離された。


「祐早斗さん!!」


私の声で祐早斗さんは足を止める。


私が置いてけぼりにされているコト全然、気付いてなかったみたい。



何を考えていたんだろう?