「疾風!!ちょっといいか?」 「はい!!」 疾風は監督に呼ばれた。 あぁ… キスシーンの話、か…。 監督の元へ行く疾風の後ろ姿を 眺めながら、 必然的にそう思った。 「はぁ………」 ―――あたしの口からはまた、 ため息がもれた―…。