「おはようございます!!遅くなっ てすみません!!」 ―――結局仕事場に着いたのは、 あれから1時間後のことだった。 ―――だけど。 「渋滞は大丈夫だった?」 「はい!!本当にすみません」 「大丈夫よ〜。疾風君」 颯…否、疾風は、 サラッと嘘をついたことで、 特に何も 咎(トガ)められはしなかった。