「こんな人混みじゃ、また迷子に なっちゃうじゃん!!颯が探してく れるって言うなら、こんなお願い しないけど…。………ダメ…?」 颯を街に1人にさせちゃうのも 嫌だけど、 置いてきぼりはもっと嫌!!!! 「…………はぁ…。わかったよ。 ほら。行くぞ?」 渋々ながらも、 手を繋ぐことを許してくれた颯。 ………しかもちゃんと、 ギュって握り返してくれた。 ………やばっ…。 あたし今なら、死んでもいい…。 あたし…今、 それくらい幸せ……。