「そこは、大丈夫だから。朝までなんて、居させねぇから」
…………颯はいつも、
真夜中には女…セフレを、
帰らせていることをあたしは、
知っていた。
……………颯にはセフレが、
何人かいることも、知っていた。
「明日は、大事な撮影があるんだから、風邪引かないでね?」
「あぁ。わかってる」
「じゃあ…あたし、行くね?おやすみ。颯」
「おやすみ。華那」
颯の部屋を出た途端、
あたしの目からは
涙が止めどなく溢れ落ちる。
好き。
颯にそう言えたら、
どんなに楽だろうか。
そう思う自分と、
ガマンしなきゃ…。
あたしは、
マネージャーなんだから…。
そう思う自分がいて。
気持ちが錯誤する。

