好きと言えなくて…。〜近くて遠い2人の距離〜



「……………」


一瞬、誰に向けられた言葉か、
わからなかった。



「え、あ、お、お疲れさまです!!」


ハッとして慌ててそう返すと、

「これ、衣装室まで運ぶの?」

「え?あ、はい…」


疾風はあたしより7つも年下で、
まだ15のクセに、
最初からタメ口で
話しかけてきた。


「貸して?」

「………えっ? 貸し…?」


突然のことにあたしは、
ただただボーッと、
たたずんでいると、


断トツに重かった紙袋3つが、
手からスルリと抜き取られた。