ラブ&トラップ

香水か柔軟剤かわからないけど、微かに感じる良い香りに包まれて、少し落ち着いてきた。


静かな倉庫でしゃがみこんでる自分の状況をよく考える。


「…私なにしてんだろ。」


彼氏のことで悩んで、瀬名さんに心配かけて。

おまけにむかつく店長の前で泣いちゃったし。

仕事に私情を挟むとか、社会人失格だなぁ。


床のタイルの汚れをぼーっと見つめながら、ひとしきり自己嫌悪に浸ったあとに立ち上がる。


頭の上にかぶっていたタオルが落ちそうになって慌てて掴むと、それがブランケットだったことが初めてわかった。


綺麗に折り畳んで椅子の背もたれにかけ、その椅子の上に腰をおろす。