しょうがないじゃん。
自分の家の方角もわからないくらい方向音痴なんだから。
「あの。まさかと思いますけど、送ってくとか言うなら全力で遠慮しますから。」
これ以上この人といたら、私がイライラして我慢出来ない。
「いや、それは予想済みだ。いいから駅前行くぞ。」
「は?え、あのっ。」
スタスタと歩き始めた店長のうしろを必死についていく。
やっぱり足の長い店長は1歩1歩の歩幅が大きい。
店長の家って駅前なのかな?
まさかこのまま店長の車で送ってくとかそんな展開にはならないよね!?
私の予想は外れて、店長は駅前に着くなりタクシーの助手席に乗り込んだ。
「なにしてんだ、お前。早く乗れ。」
助手席からものすごい視線が...。


