お店の方をボーッと見ながら、無意識に首を傾けていた。


「あ、鈴神さんだ!早いですねぇー。」


「なんのワッフル食べてたの?」


「...あっ、お疲れさまです。えっとキャラメルナッツにジェラートトッピングを。」


林田さんと瀬名さんが一緒に到着。


私が座るテーブルに二人も座る。


「私たちももうちょっと早く来て三人でお茶でもしてればよかったですねぇー。」


「そうだね。お茶はまたの今度行こうよ。」


林田さんと瀬名さんの言葉を聞き流しながら、空っぽになったプラスチックカップをいつまでも握りしめていた。


一方的に私が話してただけだけど、ちゃんと聞いてくれて、少ないけどちゃんと言葉を返してくれて。


店長とちゃんと話をしたのが初めてのように感じた。