ラブ&トラップ

そもそも店長がこうやって料理出来るのは、なんでも完璧にこなす姿からは想像出来る反面、普段の口の悪さや自分のことになるとガサツになるイメージからは意外だ。


そんなことを思いながらサラダを持ってリビングのテーブルに置いて再びキッチンに戻る。


「私にも何か手伝えることありますか?」


「そっちの棚からスープカップとって、これよそって。この引き出しの中にフォークとスプーン入ってるから一緒に持ってけ。あと、水かお茶か好きな方注いで準備しといて。」


「はーい。」


その後も指示された通りに動いて、あっという間に全ての料理が揃った。


トマトソースのパスタとコンソメスープにサラダ。


「誘った割には大したもん出せなくて悪いな。」


「いえっ!十分ですよ。私こそ大した手伝いも出来ずすみません。」


雅斗がどんどん作業を進めて行くから、私は出された指示をこなすだけだった。


「いただきます。」


料理はどれも美味しかった。


「んーっ!美味しい!」


私がたまに上げるそういう言葉以上には会話は飛び交わない。