ラブ&トラップ

初めて店長に呼ばれた名前に未だドキドキしながら、エレベーターに乗ってあっという間に玄関前。


鍵をあけてドアが開かれると、そのままドアを押さえて私が入るのを待ってる。


「おじゃまします。」


ペコリと頭を下げてから玄関に足を踏み入れるけど、もちろん平然を装ってる。


「リビングで待ってろ。」


後ろからそんな声が聞こえて振り返ると、もう既に自室に入って行ったあとだった。


言われたとおりにリビングに入ると、相変わらず何もない部屋。


ソファーに座って足首に貼ってある湿布をはがす。


腫れも引いたし、きっともう大丈夫。


「一体なにしたらそんだけ一気に怪我するんだ。」


いつのまにかリビングのドアの前に立ってた店長は、どうやら自室でスーツから着替えてきたようだ。


よく考えてみれば前回この家に来たときは突然泣いたりいつのまにか寝てたりしてたせいで、店長のスーツ姿しか見ていない。


ラフな格好、新鮮だなぁ。